多浪する原因3選
浪人を繰り返してしまう原因は様々ですが、私の経験上、大きく分けると主に次の3つの要因があると考えています。
- 勉強に集中できていない
- 実力と志望校の乖離を理解できていない
- 正しい勉強法を知らない
それぞれについて、順番に説明していきます。
1. 勉強に集中できていない
まず1つ目は、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、
勉強に十分な時間と集中を割けていないことです。
医学部受験というのは、ある程度やるべきことが決まっています。
基礎を固め、問題演習を重ね、弱点を補強するという基本的な流れがあります。しかし実際には、遊びやアルバイト、趣味やSNSなど、医学部受験とは直接関係のないことに多くの時間を使ってしまい、結果として十分な勉強量を確保できていないというケースが多く見られます。
ただし、ここで誤解してはいけないことがあります。私は、勉強できないことをすべて本人のやる気不足として否定するべきではないと考えています。
例えば、
- 家庭の事情でアルバイトをして家計を支えている
- ヤングケアラーとして家族の世話をしている
- 体調が強くなく、通院しながら受験を目指している
こういった事情を抱えながら医学部受験に挑戦している人もいます。そのような状況を無視して、「勉強できないのは本人の努力不足だ」と断定してしまうのは、少し一方的ではないでしょうか。
教育者は本当に責任がないのか
ここで、医療の例で考えてみてほしいと思います。医者は自分のもとにやってきた患者さんを治そうと努力します。しかし、患者さんの症状が改善しなかった場合、
- 情報の聞き取り方が悪かったのではないか
- 他の治療選択肢はなかったのか
- 判断に誤りはなかったか
と、自分自身の診療を振り返ることがあります。ところが、勉強に関してはどうでしょうか日本の教育現場では、
「勉強できないのは本人の努力不足」
という風潮が非常に強いように感じます。もちろん、単に怠けているだけのケースもあります。しかし、教育者である以上、「やる気がないからダメだ」と突き放してしまうのではなく、
- なぜ勉強できないのか
- どこでつまずいているのか
- 環境や方法に問題はないのか
を考えることも、指導者の役割ではないでしょうか。
本人のやる気に任せて「やるべきことをやれ」と押し付けるだけでは、
本当に良い教育とは言えないと私は思っています。
2. 実力と志望校の乖離を理解できていない
2つ目は、自分の実力と志望校との距離を正しく理解できていないことです。例えば、
「模試で一度A判定が出たから、合格できるポテンシャルがある」
「偏差値が70以上や関東圏の大学しか行きたくない」
というように、志望校を過度に固定してしまうケースがあります。プライドを持つこと自体は悪いことではありません。むしろ、目標を高く持つことは大切です。しかし、そのプライドが現実から目を背ける理由になってしまうことがあります。医学部受験では、上位の大学に行けば行くほど運や地頭、試験との相性といった要素の影響も大きくなってきます。そのため、「高い目標を持つこと」と「現実的な戦略を立てること」の両方が必要になります。
「なぜ医者になりたいのか」を考える
特に3月は、多くの受験生がもう1年浪人するかどうかを考える時期です。その時に、ぜひ一度考えてほしいのが、
「自分は本当に医者になりたいのか」
という問いです。例えば、
- 本当に自分は医者になりたいのか
- 今更後戻りできないから医学部を目指しているのか
- 親に言われたから目指しているのか
- 他の進路を考えたことがないだけなのか
こうした問いを、自分自身に投げかけてみてほしいと思います。ここを整理せずに浪人を続けると、勉強のモチベーションを保つことが難しくなります。逆に、「自分は医者になりたい」という意思がはっきりすれば、そこから戦略を立て直すことも可能になります。
3. 正しい勉強法を知らない
3つ目は、そもそも正しい勉強法を知らないことです。今年の医学部受験を見ていて感じたのは、受験日程の重なりによる、下位医学部の難易度上昇です。以前までは6割取れれば合格と言われていたような大学であっても、受験生のレベルが上昇し、合格できないようなケースや、正規合格の人数を大幅に減らした大学など、さまざまな要因で医学部受験は難しかったと感じています。それに伴い、医学部合格に求められる基礎力の水準自体が上がっています。しかし、その変化に対して勉強法をアップデートできていない浪人生も少なくありません。
勉強法で一番失敗する科目は数学
特に失敗が多いのは、数学です。
よくある失敗パターンは、
- 問題集をただ解くだけ
- 解法をただ暗記するだけ
- 解説を読んで「分かった気になる」
という勉強法です。こうした勉強では、問題の本質的な理解がなかなか身につきません。その結果、
- 初見問題に対応できない
- 思考力が伸びない
- 点数が安定しない
という状態になってしまいます。
合格に必要なのは「バランス感覚」
医学部受験で非常に重要なのが、勉強のバランス感覚です。
ここでいうバランスとは、例えば次のようなものです。
- 科目ごとの勉強量のバランス
- 共通テスト(マーク式)と記述式のバランス
- インプットとアウトプットのバランス
- 予備校の授業と自学自習のバランス
多くの浪人生は、
- 得意科目ばかり勉強してしまう
- 予備校の授業を受けることに満足してしまう
- 自学自習の時間が足りない
といった状態に陥りがちです。
その結果、思うように成績が伸びないという状況になってしまいます。大切なのは、「今の自分に何が足りないのか」を冷静に分析し、そこから逆算して勉強計画を立てることです。そしてこのバランス感覚を養える環境に身を置くことです。ネットなどの偏った情報や自分の経験だけを過信することは危険です。
私が多浪した理由
ここまで、浪人を繰り返してしまう原因について三つの観点から説明してきました。実は、これらの原因はすべて私自身にも当てはまります。私が多浪してしまった理由はとてもシンプルで、先ほど挙げた三つの要因のすべてを経験していたからです。
まず一つ目は、勉強に集中できる環境が十分ではなかったことです。私が東京大学理科三類を再受験することについて、両親は最終的には許してくれました。ただし条件がありました。それは、「自分で選んだ道なのだから、生活費は自分で稼ぎながらやりなさい」というものでした。そのため私は、大学にも通いながら働きつつ受験勉強をする生活を送ることになりました。
最初の二年ほどは、とにかく大変でした。自分の力で生活費を稼ぎながら勉強するということが、想像以上に難しかったからです。働いて生活することの大変さを身をもって実感しましたし、同時に、これまで自分を支えてくれていた親の存在の大きさも痛感しました。人が一人で生きていくことがどれほど大変なのかを、この時期に初めて深く理解したように思います。
しかし一方で、働きながら勉強する生活を続けていくうちに、自分の中で少しずつ変化も起きていきました。時間の使い方を工夫しながら勉強を続けていくことで、徐々に勉強のキャパシティも広がり、学力も少しずつ上がっていきました。ただし、それが東京大学理科三類に合格する水準に届いていたかと言われると、それはまた別の問題でした。
二つ目の理由は、苦手科目を克服しきれなかったことです。理科三類に合格するためには、理数科目で圧倒的な実力をつける必要があります。私はそのことを強く意識していたため、数学や理科といった理系科目の勉強にかなりの時間を使っていました。しかしその結果、苦手だった英語や国語の勉強が後回しになってしまいました。もちろん何もしていなかったわけではありませんが、東京大学に合格するために必要な水準まで引き上げるほどの勉強量を確保できていたとは言えませんでした。理系科目で得点できても、英語や国語が足を引っ張る状態が続いてしまっていたのです。
三つ目は、勉強法の問題です。理系科目については、膨大な量の問題演習をこなすことで、ある程度実力を伸ばすことができました。しかし英語や国語については、基礎的な部分が抜けている状態のまま勉強を続けてしまっていました。本来であれば、文章を読んだり書いたりする基本的な訓練を積み重ねる必要があったのですが、私は東大形式の問題ばかりを解くことに偏ってしまっていました。その結果、根本的な読解力や記述力を十分に鍛えることができていなかったのです。このことも、結果として浪人を重ねてしまった原因だったと今では思います。
もちろん、今振り返ってみれば「もしあのときこうしていれば」という考えはいくらでも出てきます。例えば大手の予備校に入り、受験に集中できる生活環境を整えていれば、もっと早く合格できていた可能性もあったかもしれません。しかし当時の私には、「時間がかかっても自分の力で合格したい」という強い思いがありました。誰かにすべてを管理されるのではなく、自分の力で道を切り開きたいという気持ちが強かったのです。
実際、途中で何度も諦めそうになりました。それでも最後まで続けることができたのは、「どうしても理科三類に行きたい」という思いが人一倍強かったからだと思います。また、親が挑戦を許してくれている環境に生まれた以上、結果を出すことが自分の責任だという気持ちもありました。その思いが、自分を最後まで支えてくれました。
そして振り返ってみると、この浪人時代に培ったタフさは、今でも大きな財産になっています。先日受験した医師国家試験の勉強は決して楽なものではありませんでした。しかし私の中には、「理科三類の受験に比べれば国家試験は難しくない」という感覚がありました。その経験があったからこそ、多少厳しい状況でも乗り越えられるという自信につながっていたのだと思います。
実際、医学部の授業や予備校の指導と両立しながら国家試験の勉強を進めることも決して簡単ではありませんでした。睡眠時間が三時間ほどの日もありました。それでも「ここまで乗り越えてきたのだから、医師国家試験は必ず合格できる」という確信を持つことができました。この確信を支えていたのは、間違いなく浪人時代に積み重ねてきた経験だったと思います。
多浪という経験は、決して楽なものではありません。しかしその時間の中で身についた忍耐力や精神的な強さは、その後の人生のさまざまな場面で確実に役に立っています。
良い多浪と悪い多浪
私は、多浪には「良い多浪」と「悪い多浪」があると考えています。
もちろん、自分自身の多浪を正当化するつもりはありません。しかし振り返ってみると、私自身が経験した多浪は決して無意味な時間ではなかったと感じています。結果だけを見れば、もっと早く東京大学理科三類に合格することができた可能性はあったかもしれません。しかし、その時間を通して得た経験や考え方は、自分の人生の中で確かな意味を持つものになりました。人生を長い目で見たとき、この多浪の期間は決して間違いではなかったのではないかと今は思っています。
もちろん、「別の大学から医学部に入って医者になるなら結果は同じではないか」と考える方もいると思います。確かに医師免許という点では変わらないかもしれません。しかし私が学生時代に経験したことは、東大という環境だったからこそ得られたものだったと感じています。
例えば、企業での活動や優秀な仲間との議論、学生団体の立ち上げなど、多くの挑戦をする機会がありました。また、東大でなければおそらく話を聞くことすらできなかったであろう著名な方や、社会的に大きな影響力を持つ方と直接対話する機会もありました。
私は、自分の人生の時間という対価を使って、東京大学という環境を手に入れたのだと考えています。その経験を通して得られたものは、単なる学歴以上の価値があったと感じています。
少し自分語りになってしまいましたが、私が考える「良い多浪」とは、ただ惰性で時間を過ごすのではなく、自分なりの目的意識を持って努力し続けた結果としての多浪です。結果がすぐに出なかったとしても、その時間の中で真剣に自分と向き合い、努力を続けた経験があるのであれば、それは決して無駄な時間ではないと思います。
実際、医学部受験の世界では、必ずしも一年で合格できるとは限りません。進学校出身ではなく、本当に一から医学部を目指す人の場合、どれだけ必死に勉強しても一年では実力が足りないというケースもあります。そのような場合に、二年や三年という時間をかけて着実に成績を伸ばし、最終的に医学部合格という結果につながったのであれば、それは私は「良い多浪」だと思います。
悪い多浪
一方で、親が用意してくれた環境に甘えてしまい、明確な目的もなく惰性で時間を過ごしてしまうような多浪は、残念ながら「悪い多浪」になってしまうのではないかと思います。勉強にも身が入らず、ただ時間だけが過ぎていくような状態で浪人を続けてしまうのであれば、それは本人にとっても辛い時間になってしまいます。
医学部受験以外の世界を知る機会を作る
今はちょうど三月で、比較的時間に余裕のある時期です。何年も浪人を繰り返していると、どうしても視野が狭くなりがちです。周りの同級生は大学を卒業して就職し、社会人になったり結婚したりと次のライフステージへ進んでいく中で、自分だけがまだ医学部受験を続けている。その状況に焦りや不安を感じている浪人生も多いと思います。
だからこそ、この時期には一度、受験とは全く関係のない世界に触れてみることをおすすめしたいと思います。受験勉強だけの世界に閉じこもるのではなく、全く違う環境に身を置き、さまざまな人と話をしてみることは決して無駄ではありません。
私自身にとって大きな衝撃だった経験があります。それは、ある製造業の仕分け作業の日雇いアルバイトをしていたときのことでした。初めて行った現場で、バイトリーダーから理不尽な指示を受けることがありました。指示の内容がよく分からず質問をしたところ、「なぜこんなことも分からないのか」と怒られたり、作業効率が悪いと理不尽に叱られたりすることもありました。
しかしその現場では、自分よりもずっと年上の方たちが、黙々と作業を続けていました。決して恵まれているとは言えない環境の中でも、文句を言わずに一生懸命働いている姿を見て、私は多くのことを考えさせられました。理不尽な環境の中でも働き続けることの大変さ、そしてそれでも生活のために働かなければならない人がいるという現実を初めて実感しました。
もちろん、怒りに任せて「こんな職場は辞めてやる」と言うこともできたかもしれません。しかしそのようなことをすれば、労働の対価としての給料はもらえなくなります。一度問題を起こしてしまえば、次の仕事を紹介してもらえなくなる可能性もあります。もし働くことができなくなったら、明日の食事代や家賃をどうやって稼ぐのか。そのことを考えると、簡単に感情的な行動を取ることはできませんでした。
そのとき私は、これまで何不自由なく生活させてくれた親の存在のありがたさを強く感じました。同時に、理不尽な環境の中でも働き続けるタフさや、そのような状況でも必死に頑張っている人たちがいるという事実を知りました。
この経験を通して、学歴が全てではないが、囲まれる環境を高めるためには環境は大切であることを強く感じました。そして、どんなに大変な状況であっても、自分が本当に成し遂げたい夢があるのであれば、どんなに大変であってもそれに向かって努力し続けるしかないということも学びました。
毎日同じ勉強を繰り返すだけの生活を続けていると、どうしてもマンネリ化してしまいます。そういうときこそ、受験とは関係のない世界に触れてみることは、決して悪いことではないと思います。特に春休みのように比較的時間に余裕のある時期であれば、こうした経験をしてみることは、自分自身を見つめ直す良い機会になるのではないでしょうか。
多浪の連鎖を断ち切るためには何をすべきか?
それでは最後に、多浪を今年で終わらせるためにはどうすればよいのかについて考えてみたいと思います。
まず最初に考えるべきことは、「本当に今年一年で終わらせることが現実的なのか」という点です。
もちろん、今年で終わらせる覚悟で勉強に取り組むことは非常に大切です。しかし、現在の学力や志望校との距離を客観的に見たときに、本当に一年で到達できるのかという視点から考えることも必要です。感情や理想だけで計画を立ててしまうと、途中で無理が生じてしまうことがあります。
もし時間をかけてでもどうしても行きたい大学があるのであれば、2年計画で今年は数学の基礎力を徹底的に固める年にする、来年以降に応用力を仕上げる、といったように現実的な長期プランを立てることも一つの選択肢です。勉強計画というものは立てること自体は簡単ですが、実際にそれを実行することは決して簡単ではありません。だからこそ、自分の生活状況や体力、勉強習慣を踏まえた現実的な計画を立てることが大切です。
中には、いきなり一日十時間以上の勉強を続けることが難しい人もいると思います。もちろん最終的には勉強時間を増やしていく必要はありますが、まずは自分が継続できる範囲から始めるということも重要です。無理な計画を立てて三日で崩れてしまうよりも、継続できる形を作る方が結果的には力になります。
本当に医学部に行くべきかを考える
また、この時期には「本当に医学部に進むべきなのか」ということも改めて考えてみるべきだと思います。医学部受験では、滑り止めとして薬学部や他学部を受験する方も少なくありません。私の経験上、自分の中でやりきったという感覚を持って進学した人は、薬学部や他学部に進んだ後も大学生活を楽しんでいる方が多い印象があります。
一方で、不本意な形で受験が終わってしまい、まだ自分の中でやりきった感覚がないにもかかわらず、仕方なく別の学部に進学するケースもあります。例えば、親から「これ以上浪人はできないから大学に進んでほしい」と言われて進学したような場合です。そのような方の中には、大学に入ってから勉強に身が入らなくなったり、やはり医学部を目指したいと考え直してしまう方も少なくありません。
だからこそ、まずは「なぜ自分は医者になりたいのか」という問いに真剣に向き合ってみることが大切です。本当に医学部に進みたいのであれば、その理由を自分の中で明確にしておく必要があります。何のために勉強するのか、どんな医師になりたいのか、その思いを自分自身が強く意識できる環境を作ることが重要です。
想いを常に意識できる環境を作る
少し極端な話ですが、私が理科三類に合格した年、私の口癖は「理三に行かないなら死ぬ」というものでした。もちろん実際にそういう意味で言っていたわけではありませんが、それくらい強く「絶対に理三に行かなければならない」という思いが自分の中に刷り込まれていました。無意識のうちにその言葉が出てしまうほど、自分の目標が強く意識されていたのです。
もちろん、このような極端なプレッシャーが体調を崩す原因になる人もいますので、万人におすすめできる方法ではありません。しかし、自分がどんな状況でも医学部に行きたいと思えるような環境を作ることはとても重要で
す。つまり、医学部に行くという覚悟を行動に移し続けることのできる環境をつくることが何より大切です。
予備校か宅浪か
そのためには、勉強する環境も大切になります。予備校に通うのであれば、できるだけ上位クラスに入り、真剣に勉強している受験生が多く集まる環境に身を置くことが理想です。残念ながら、大手予備校の下位クラスになると、勉強に対する意識が低くなり、「一年で医学部に合格できなくても仕方ない」という空気が漂ってしまうこともあります。そのような環境にいると、自分のモチベーションも少しずつ下がってしまいます。できるだけ自分を刺激してくれる仲間がいる環境に身を置き、互いに高め合える関係を作ることが重要です。
とはいえ、経済的な理由で医学部専門予備校や大手予備校に通うことが難しい方もいると思います。その場合は、自分自身で工夫して勉強環境を作り出す必要があります。どのようにすれば生活にメリハリをつけられるのか、どのようにすれば勉強のスイッチが入るのかを細かく考え、具体的な生活設計を作ることが大切です。また、計画がうまくいかなかった場合にどう修正するのかということまで含めて考えておく必要があります。
SNSの利用について
最近はSNSで受験生同士がつながることも増えています。レベルの高い受験生が集まるコミュニティもありますが、場合によってはお互いの足を引っ張ってしまうような関係になることもあります。もし自分の意思が弱いと感じるのであれば、スマートフォンを使う時間を決めるなどして、SNSへの依存を防ぐ工夫も必要です。
自分の学びを可視化する
そして私が特におすすめしたいのが、毎日「学びの日記」を書くことです。手書きでもスマートフォンでも構いません。今日自分が何を勉強したのか、そしてそこから何を学んだのかを言葉にして記録してみてください。例えば「数学の参考書を〇ページから〇ページまで進めた」という記録だけではなく、「二次関数の最大最小問題のパターンを整理した」といったように、自分が理解した内容まで書くことが理想です。
このように言語化することで、頭の中の整理が進み、学習内容の定着も高まります。そして何より、一年間その日記を書き続ければ、自分がどれだけ努力してきたかが目に見える形で残ります。
現在はAIが発達し、単なる知識の価値は以前よりも低くなっている時代だと言われています。そんな時代だからこそ、自分自身の経験や思考の積み重ねには大きな価値があります。その記録は、まさに自分だけの財産になります。
さらに、この学びの日記を第三者に見てもらうことも効果的です。恥ずかしい内容もあるかもしれませんが、誰かに見せることを前提に書くことで、記録の質も自然と高くなります。自分一人では続けることが難しいことでも、第三者の目が入ることで継続できるようになることはよくあります。
もし自分一人ではそのような環境を作ることが難しいと感じる場合には、外部のサポートを利用することも一つの方法です。例えば私たちの塾では、完全伴走型の学習環境を提供しています。質の高い授業だけでなく、日々の進捗管理や効率的な復習方法の指導など、受験生一人ひとりの自学自習を加速させる仕組みを整えています。
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